Illustratorファイルが捨てられない

Windows版で作成したファイルや、Mac版で作成してWindowsにコピーしたIllustratorファイルが、移動したり削除できなくなることがあります。


まず、なぜか「上書き保存」ができない。そのため、常に「別名で保存」することになり、どんどん編集途中のファイルが増えていく。しかも、作業完了後にそれらをごみ箱へ移動しようとすると、『削除できません。ほかの人またはプログラムによって使用されています。ファイルを使用している可能性があるプログラムをすべて閉じてから、やり直してください。』というつれないアラートで返り討ちに遭います。もちろん、全てのアプリケーションを終了していて、捨てようとするファイルが使用されているはずはないのに、です。


Windows OSのフォルダ表示オプションの変更程度でも許してもらえません。こういった場合のトラブルシューティングの基本で、ファイルのアクセス権を確認したり、セーフモードで起動したり、テンポラリファイルを削除、環境設定の再作成なども試してみますが、どうしても解決しない。関連づけアプリケーションを切り替えても同様。ただし、なぜかEPSフォーマットだと問題なく捨てられる。ふむ。


アドビのサポートにも対処方法が公開されていますが、このサポートの記述で一番後回しにしていたのが F.「aiicon.dll」ファイルの移動 です。

ファイルを削除しようとすると「...削除できません。ほかの人またはプログラムによって使用されています。...」エラーが発生する(Windows
http://www.adobe.com/jp/support/kb/ts/226/ts_226626_ja-jp.html

ならば、と、下記のディレクトリにある「aiicon.dll」を、とりあえず別の場所に退避させてから、念のためセーフモードで再起動。結局、これで何とかIllustratorファイルを削除できるようになりました。どうやらこのDLLが、Illustratorファイルのプレビューアイコン生成のために、バックグラウンドでファイルにアクセスし続けていたようです。


Program Files/Common Files/Adobe/Shell/aiicon.dll


アイコンはIllustrator標準のファイルアイコンから、真っ白アイコンへと変わってしまいますが、贅沢をいっている場合ではありません。むしろ問題は、こんなトラブルのために真っ白になった自分のスケジュール。