Snow Leopardを1ヶ月迷っている人へのヒント


新しいiMacMacBookが予想される中、Mac OS X 10.6 Snow Leopardを使ってみて約1ヶ月が経過しました。最新機能の恩恵バリバリでなく、個人的な普段使いの雑感をまとめてみました。

●ここがナイス

  • 速い。それなりに。インストールやアップデートは、同じような環境の10.5 Leopardと比較して、体感速度が明らかに違います。起動や再起動で、何かキーを押す必要がある場合、ちょっと目をそらすと間に合わないことすらあります。これなら、Windowsエミュレーターの動作速度UPにも期待。
  • デザイン系の人なら、IllustratorファイルやEPSファイルが、直接Quick Lookで表示できるようになったのが便利なはず。今までは、「SneakPeek Pro」などのカスタムプラグインが必要でした。
  • 「開く」ダイアログでもQuick Lookが使えるようになったのもGOOD(欲を言うと「保存」ダイアログでも使えたら嬉しいですが)。
  • PowerPCコードがなくなった分、OSがコンパクトになり、確かにディスクスペースは増えました。特に恩恵を受けるのは、ノートブックユーザー。
  • QuickTimeが大幅に強化され、簡単な編集ならQuickTime XのみでOK。ちなみに、ストリーミングにはもはやQuickTime Broadcasterなどが必要ないそうな。
  • 実は、プレビューのアップデートが強力とのこと。期待しつつ、これから使い込みを。
    OS X ハッキング!:now Leopardの「Preview」、ココに注目
    http://journal.mycom.co.jp/column/osx/338/index.html


●ここは良くも悪くもそれなり

  • フルチューンされていないものの、Adobe CS3もそれなりに動いています。気分的には、CS4でなくCS5に期待。
  • Safariは、期待したほどには速くなっていない…かも。慣れただけか?
    【追記】Coolirisプラグインのために単に32bitで走らせていただけという疑惑もありました、許せSafariよ。
  • サードパーティで、いくつか動かないインストーラがあります(回避方法あり:10.6 Snow Leopardでインストールできない)。
  • QuickTime Player 7は「ユーティリティ」フォルダへ追いやられてしまったものの、一部の編集機能には、Proアカウントで登録したQuickTime Player 7が必要です。ちなみに、QuickTime VRは残念ながらついにサポート終了。
  • ユーティリティーやシステムファイルの多くが、最適化または対応しつつあります。
  • 一部の古いユーティリティーやシステムファイルが使えない場合、互換ツールを探す必要あり。


●ここはちょっと困る場合が


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10.6 Snow Leopardをインストールしているのはサブのマシンのみで様子を見ていますが、今のところ、特に大きな問題はありません。しかし、実はこの機能が消えていたとか、変更になっていたという情報は、まだまだこれから出てきそうです。
一番恩恵があったのは、最終更新日が2000年より前のフォントやアプリケーション、キャッシュ、初期設定などを、ごっそり整理する機会になったことでしょうか。

割とオススメできそうな人

  • 自分個人に管理権限があるとか、プライベートマシン
  • 比較的新しいモデルのマシン、中でもノートブック
  • ある程度、メインのアプリケーションやユーティリティー、プラグインの動作確認情報(公式・非公式)がある
  • エミュレーター利用者
  • 開発者
  • 10.5 Leopardユーザー
  • Acrobat ProfessionalやExtendedを使っていないユーザー
  • iPhoneユーザー


あまりオススメできない人

  • 複数のユーザーと共用で、しかも仕事絡み
  • メインマシンが1台しかない、十分なバックアップハードディスクが無い環境
  • 使っているアプリケーションなどの動作確認情報が無いか、動かないことが分かっている
  • 次にリリースされる、10.6 Snow Leopardプリインストールモデル待ちの人
  • 10.4 Tigerユーザー