出張・旅に使うiPhone:マップ1


明日から秋の連休。「出張・旅に使うiPhoneと題して、できること/できないこと、メリット/デメリットいろいろな話を、iPhoneが日本で発売されてから4ヶ月経った頃から数回に分けて書いていました。さらにそこから10ヶ月経過した印象を改めて書いてみます。


日々の仕事や生活だけでなく、出張や旅行にも便利なiPhone 3G。普段と違う場所に行った時に最も頼りになる機能は、iPhoneの醍醐味の1つである「マップ」です。3GSでは、方位磁石にも対応しました。iPhoneを水平に持ち、自分が南を向けば、マップも南を向いてくれるおかげでますます便利になっています(そんなのはごく当たり前だと思って、この機能が無い3Gでそれと知らずこれをやって、逆に迷ったことがあります)。


ただし、出先での使い方にはちょっとした工夫をした方がいいナと感じています。


スクリーンショットを撮る
それは、地図画面のスクリーンショット撮影([スリープ]+[ホーム]ボタンを同時に一回押す、画面キャプチャー)。
撮影した地図を使うときには、iPhoneの「写真」から呼び出します。ただ、画像としてのズームはできますが、解像度が固定なので、線や文字は荒れてしまいます。


なぜ、このような面倒なことをせざるを得ないかというと、その理由は3つあります。


実は「いつでもどこでもマップを表示できる訳ではない…かもしれない」という悲しい事実があるからなんですね。


●圏外になるかも
1つは、SoftBank Mobile(SBM)がキャリアとして弱いからです。マップを必要とするような不慣れな場所にいるのに電波が入らないという、矛盾した心細さを常に抱えています。必ずしも山奥とは限らず、都市部の半地下などはよくある話。改善されつつあるとはいえ、これはマップに限らず、大きなネックとなっています。


●バッテリーを消費する
もう1つは、マップを使うとバッテリーの消耗が激しいからです。これは、現在位置確認を要求するアプリでは共通の課題です。プライバシー云々で昨今賑やかな「ストリートビュー機能」を使うとなおさら。
なお、バッテリー管理についてはまた後日改めて。
http://www.google.co.jp/help/maps/streetview/


●「マイマップ」が使えない
最後の理由は、Google Mapsの「マイマップ」にログインできないからです。自分で場所を登録したオリジナルマップを表示できないのです。
Safariを使えばマイマップ表示はできますが、動作が不安定でよく落ちてしまいます。


何だか非常にアナログな方法ですが、今のところこれが安心です。
行く先が決まっていれば、予めマップをコンピューター側でキャプチャーして用意しておくこともあります。スクリーンショットを撮って画像として保存。その画像をiPhotoiTunes経由でiPhoneに同期します。場合によっては、複数の縮尺率の地図を準備します。
怪我の功名とでもいうか、画像としての地図を出す場合、メディアブラウザとしての大きなスクリーンに助けられるのは、ちょっと泣き笑い。


さて、画像ではなく、マップ情報のまま使うにも、注意点がいくつかあります。長くなったのでこれはまた次の機会に。