ファイルのクリエータとタイプが無視されてしまう

Mac OS X 10.6でとうとう、ファイルのクリエータとタイプが無視されるようになってしまっています。どのファイルを、どのアプリケーションで開くかの情報が残せないようになってしまっているのです。
「クリエータ」と「タイプ」とは、そのファイルがどのアプリケーションで作られた何のフォーマットかを示すMac OSの属性。例えば、Photoshopで作られたJPEGファイルなら「クリエータ:8BIM」、「タイプ:JPEG」が割り当てられています(いました、これまでは)。


AdobeのTechInfoにも明記されています。
Files may not open in original authoring application (Mac OS X 10.6)
http://kb2.adobe.com/cps/511/cpsid_51110.html


どうも、ファイルをどのアプリケーションで開くかを管理しているLaunch Servicesが、Mac OS X 10.6ではもはやクリエーターコードを見ないように仕様変更されている、と。そのため、ファイルは元の編集アプリケーションでは開かないかもしれないのです。ファイル属性を詳しく見るツールPath Finderでも、両者は空欄になってしまっています。もはやクリエータやタイプは、古い概念だということなのでしょうが、これはちょっと困ります。


10.5までは、Fireworksから書き出したJPEGファイルをダブルクリックすればFireworksが、Photoshopから書き出したJPEGファイルならPhotoshopが当たり前に起動していました。
それが10.6になったら、デフォルトでJPEGファイルを開くアプリケーションに強制されてしまいます。もし、それがプレビューなら、上記2つのファイルどちらをダブルクリックしても、プレビューで勝手に表示されてしまうわけです。
同様に、Dreamweaverで作ったHTMLファイルと、Jeditで編集したHTMLファイルも区別されません。


先のAdobeのTechInfoには、解決策として3つ示されてはいますが、残念ながら、何の解決にもなっていません。

→使うでしょ、普通。

  • 解決策2:すべてのファイルをどのアプリケーションで開くか、変更する。

→いや、すべてではなく、個別に切り替えたいわけで。

  • 解決策3:JPGとJPEGで開くアプリケーションを切り替えるような、カスタム拡張子を使う。

→せいぜい、HTML/HTM、PCT/PICT/PIC、TIF/TIFFぐらいしかありませんから。


ということで、トラブルシューティングになっていないのは、このポストも同様…。
残念ながら、Finderならファイルを右クリックして、「このアプリケーションで開く」を使うという、無駄な操作が必須になってしまいました。